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林安泰古邸
エネルギッシュな台湾とは裏腹に、静かで風光明媚な
ロケーションに恵まれる林安泰古邸。
どこまでも続くような白い蔵壁をすぎると澄み切った
水面に映し出される林安泰古邸の正面玄関が現れた。
建物の周りをぐるりと散歩してみると実感できると思うが
清の時代にわざわざ中国から健在を取り寄せて
建築させた林氏とはいったいどんな富豪だったのだろうか。
台北では、現在に至るまでこういった建造物が残されるのはよほどの
ことでない限りありえない話だ。台北固有の色使いや
繊細な彫刻で施された門構えなど、時を隔てて圧倒的な
存在感を見せ付ける。
中を除いてみるとオレンジ色に薄っすらと輝く電灯が
なんとも風情をかもし出し、一見日本の古民家と思わせる
ような表情も見せている。異国情緒漂うなか、
なんとなく懐かしい雰囲気に包まれる。
扉や壁、家具にいたるまで細微に施された装飾や彫刻が
当時の生活観を醸し出し、見るものを捉えて離さない。
古民家ファンのみならず一度は訪れたい台北の観光スポットである。
●メモ
台北に残る最も古い民家。
清の時代(1783年)に建てられたもので、当時の資産家林氏の豪邸。
もともと中国大陸から移住してきた人で、建築に使われる材料は
福建省から取り寄せて造られている。
後に、都市計画のため現在の場所に移築されたが、現在の3倍程度の大きさだった。
歴史を感じさせる赤レンガの塀に福建式の四合院建築は時代を隔てていまもなお
圧倒的な存在感を放っています。
扉や壁に施されているこまやかな彫刻は時間を忘れるくらいに見入ってしまいそうです。
住所:台北市濱江街5號
開放時間:午前9時〜午後5時
休館日:毎週月曜日
参観料:無料
交通:台湾MRT圓山駅よりタクシーかバス
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